2005年7月5日(火)
観測第6日目
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天気概況
今日も昨日に引き続き沖縄地方は梅雨前線の南側に位置し
高気圧の範囲内で午後雲が多くなるが概ね晴れ。ビデオ観測地点では日中南西風が強い。

天候:(0-12JST)晴れ,(14-16JST)曇り,(18-24JST)晴れ
雲量@大宜見:(8JST)5,(10JST)-,(12JST)-,(14JST)-,(16JST)8,(18JST)1
降水:なし
最高気温:30.9℃(12:15JST)
最低気温:24.8℃(5:18JST)
地上風向:(0-2JST)南南東,(2-6)南東,(8-13)南,(13-17)南南西,
(17-19)南,(19-24)南南東
地上風速:(0-2JST)1.5m/s,(2-8)1m/s,(8-18)2m/s,(18-24)1m/s
※昨日同様大宜見サイトでは風は弱いがビデオ設置地点では強い風を観測。

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ゾンデ観測
00,03,06,08,10,12,14,16,18,21JSTでデータ所得。
放球の失敗なし。
5km以下で風が強く、風のデータが取られていない事が多い。
早朝(03JST)にRefractive Indexのコントラスト大きい。早朝にもCOBRAでエコー が
出現する原因か?
昨日に引き続き2kmより上空は非常に乾燥。

残りのゾンデ余分は20個。

現在大宜見にあるヘリウムガスボンベは20本。
本日はボンベ追加運搬なし。
ヘリウムボンベは14本使用済。残り6本

人員配置
7/4 21:00 - 7/4 08:00 金森さん 佐々木
7/5 08:00 - 7/5 20:00 市川さん 中山さん 山本さん

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ビデオ観測
3地点でのビデオ観測。
8:15ごろから19:30ごろまで連続観測。
今日もビデオ設置地点では風が強い。

A地点:塩谷湾東部(田中英さん)
B地点:大宜見村南部(金子さん)
C地点:ネクマチヂタケ展望台(合田さん)

-----A地点(田中英さん)記録-----
[時間] [cloud type] [雲量]
08:23JST Cu 7
10:28JST Cu 5
12:36JST Cu 4
14:37JST Cu 3
16:52JST Cu 3
18:55JST As 2

-----C地点(合田さん)記録-----
[時間(JST)] [雲量] [風速(m/s)] [備考]
09:10 8 2 周辺をガスが覆う。COBRA周辺も見えない。
10:10 8 2 COBRA周辺は雲に覆われ、目視できず。北側には積雲が数個ある程度。
11:10 8 2 COBRA周辺の状態は相変わらずガスがかかり続ける。
12:10 8 2 COBRA上空は依然ガスに覆われる。風も変化なし。雲は北東方向に流 れる。
13:10 7
14:10 6 - 相変わらずガスは晴れず。風は西寄り。南側に立った積雲を確認。
15:10 6 - ガスは更に濃くなる。ここの積雲のスケールも大きいものが多い。風 は南西。
16:10 6 - 雲は北東方向に流れる。もやのかかった状態。
17:10 4 3 雲は減るが、依然もやは消えず。
18:10 1 2 雲がさらに減り、上層の層雲が認められるくらい。しかしCOBRA方向には
ガスがかかり続ける。
19:10 2 2 日没。高層には層雲が出ている。COBRAは今だ目視できず。

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400MHz Wind Profiler

7/5,10:27JST-11:00JSTまで停止。

7/6,データ保存用パソコンwp04pc02に7月6日1時10分33秒JSTからのデータが保存
されていないことを確認。制御室のTRX MODULEの青ランプが消えているのを確認。
マニュアルに従い観測を再開。wp04pc02に7月6日2時46分45秒JSTからデータ保存が
再開されているのを確認。制御室のTRX MODULEの青ランプが点灯しているのを確認。

0900-17JSTを除いて、高度4km以下の領域で南西風が強い(〜10m/s)。

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COBRA
7/5,19:10JST 〜 7/7,19:40JST
ClearSkyHyARC_Land2_bk.seq

今日もclear echoを捉えた。

2:00JST:高度0.7km付近に-8dbZ程度のエコー。
5:44JST:一旦エコーは消滅するが再び0.5km付近に出現。
8:34JST:エコーは高度0.7kmまで成長。ZDR,phiDP,rhoHV,VEでも捉えられている。
ドップラーからエコーは10m/sの速度成分をもつ。
10:00JST:エコートップは1km。
11:27JST:エコートップは1.5kmに成長。逆U字型エコー。
11:44JST:エコートップは高度1.7kmに成長。
13:00JSTごろ:一旦エコーは弱まる。高度も1.6km付近に下がる。
13:25JST:再びエコー強度強まる。エコートップ1.6km。
14:36JST:エコー高度1.9kmへ。このころ最高高度。
15:31JST:このころからエコー強度、エコー高度ともに減少しはじめる。
16:33JST:エコーは高度1km付近。逆U字型は維持。
18:24JST:エコー高度は0.5km。ほぼ一直線上。
22:33JST:エコー高度三度上昇。0.7km。直線。

ゾンデデータから水蒸気混合比の高い層は15:00JSTごろもっとも鉛直方向へ
発達するがそれに合わせてclear echo高度も高くなる。
下層で風が強くても(高度1km付近で10m/s以上)clear echoは明確に出現
することが分かる。
ただ、大宜見上空はグランドクラッターのためclear echoを非常に識別しにくい。